紫微斗数

命宮に甲級主星が入らないようです…

命宮に甲級主星（紫微星・天機星・太陽星・武曲星・天同星・廉貞星・天府星・太陰星・貪狼星・巨門星・天相星・天梁星・七殺星・破軍星のいずれか） が入らないようです。

命宮に甲級主星が入らない場合には、対宮となる遷移宮に入る星で鑑定します。 命宮に入っている場合よりも、それぞれの星の持つ個性の傾向が控え目になるとお考えください。

命宮の対宮（遷移宮）に廉貞星が入る人

命宮の対宮（遷移宮）に廉貞星の入る人は、束縛されることを嫌う自由人です。 平穏無事というよりは波乱万丈を好む性質で、アウトローな雰囲気を持つ人も少なくありません。

負けず嫌いな人で、どこか無頼な勝負師的な面があります。 時として、一か八かの博打に挑んだり、人生を掛けた大勝負をすることがあるかもしれません。

アウトローとは言っても、精神的には気高く独自の美学で行動する人です。 例えば、社会的なモラルやルールを破ることがあるとしても、 自分なりの理想や価値観に基づいた行動であることが多いようです。

積極的に新しいことを取り入れる革新的な人でもあります。 古く形骸化した慣習などをあっさりと廃止して、合理的なやり方で物事を進めようとします。

注意点を挙げるとすれば、時として、廉貞星の革新的な考え・素早い行動に周囲の人がついて来られなくなってしまう場合があるでしょう。 そのような場合に、イライラしてしまって当たりがきつくなってしまうようなところがあります。 廉貞星は比較的激しい性格で、相手によってはきつい印象を受けてしまう場合があるかもしれません。

一般的な人々は廉貞星のように合理的に思考したり、 たとえ形骸化していても、社会ルールを無視した行動はとりにくいということを理解しておく必要があるでしょう。 不用意な言動から無用な敵をつくらないように注意してください。

廉貞星は紫微斗数占いでは凶の星に分類されていますが、凶だから運勢が悪いという意味ではありません。 “個性的な性質を持っている”という程度の意味でとらえるほうが実際に近いでしょう。 基本的に頭の回転が速く、合理的・革新的で実行力もある人なので、 勝負師的な面がうまく出れば大成功をする可能性がありますし、波乱万丈ながらも面白い人生が送れるでしょう。

命宮の対宮（遷移宮）に貪狼星が入る人

命宮の対宮（遷移宮）に貪狼星の入る人は、自分の欲望・興味の赴くままに行動する自由人です。 セクシーでどこか怪しげな魅力を備えており、異性関係も含めて人脈は広いでしょう。 享楽的な性格で、お酒・贅沢に食べること・着飾ることなどが好きな、オシャレな人が多いのも貪狼星の特徴です。

周囲から見た印象は、ギラギラしている・セクシー・妖艶・よく働く・落ち着きに欠ける…といったところでしょうか。 貪狼星は欲望・性愛などを象徴する星であり、独特のセクシーさで自然と異性を引き寄せるところがあります。 物欲や性欲に対して正直に貪欲に動き回る様子に、 トラブルの匂いを察知しながらも、何とも言えない危険な魅力を感じてしまう人は少なくないでしょう。

貪狼星は自由に行動できない環境に置かれると、その良さが発揮できないことがあります。 自由な環境に置かれると、自分自身の意思で行動することができ、 生き生き・ギラギラとした個性や、貪狼星らしいアクの強さが際立ってきます。

注意すべき点を挙げるなら、貪狼星は上記のような個性的な魅力を持つだけに、 恋愛・人間関係・商取引などのトラブルを起こす機会も多くなりがちです。 また、貪狼星は積極的・行動的な星で、それだけに成功と失敗が表裏一体になりがちです。 例えば、仕事で成功して大きな財産を得ても、後に散財してしまうといった浮き沈みの激しいところがあります。

ただし、そういう面も含めて貪狼星の魅力なので、それらすべてを人生の醍醐味として受け入れて楽しむこともまた一つの生き方でしょう。

貪狼星は紫微斗数占いでは凶の星に分類されていますが、凶だから運勢が悪いという意味ではありません。 “個性的な性質を持っている”という程度の意味でとらえるほうが実際に近いでしょう。 天性のコミュニケーションセンスやエネルギッシュな行動力を活かすことができれば、 貪狼星らしい個性豊かな人生を送ることができるでしょう。