紫微斗数による命宮の鑑定結果
命宮に紫微星の入る人は、威厳と気品を備えた帝王・王様・王子様タイプです。 生まれながらにして、人徳のようなものを身につけており、 同じことをしても不思議と周りを納得させてしまうようなところがあります。
他者から見た印象は、堂々としてる・貫禄がある・落ち着いている・気品がある…といったところでしょうか。 大抵の場合、自身は謙虚で他人に対しては寛容なおおらかな性格で、 人から恨まれたり悪く言われたりすることはあまりないでしょう。 いつの間にか周りに人が集まっていたり、自然と人の上に立っていることもあるかもしれません。
注意すべき点を挙げるなら、紫微星の悪い側面が出ると、 人に頭を下げること、泥臭い努力をすることが苦手なボンボンタイプになってしまう場合があります。 また、自分を過信して態度が傲慢となり、悪気がなくても人を見下したような態度を取ることもあるので、普段から若干の配慮が必要でしょう。
紫微星は基本的に吉の星です。 北斗の主星であり、帝王の星とされています。 もともと紫微星は一人で何かを成し遂げるというよりは、周りに助けられながら物事を進めていくのに向いています。 せっかく帝王になれる素質・魅力を持った星周りですから、 持って生まれた天分を最大限に生かせるように 周りの意見によく耳を傾け、傲慢な態度は慎み、ゆったりと構えていればおおむねうまく行くでしょう。
命宮に貪狼星の入る人は、自分の欲望・興味の赴くままに行動する自由人です。 セクシーでどこか怪しげな魅力を備えており、異性関係も含めて人脈は広いでしょう。 享楽的な性格で、お酒・贅沢に食べること・着飾ることなどが好きな、オシャレな人が多いのも貪狼星の特徴です。
周囲から見た印象は、ギラギラしている・セクシー・妖艶・よく働く・落ち着きに欠ける…といったところでしょうか。 貪狼星は欲望・性愛などを象徴する星であり、独特のセクシーさで自然と異性を引き寄せるところがあります。 物欲や性欲に対して正直に貪欲に動き回る様子に、 トラブルの匂いを察知しながらも、何とも言えない危険な魅力を感じてしまう人は少なくないでしょう。
貪狼星は自由に行動できない環境に置かれると、その良さが発揮できないことがあります。 自由な環境に置かれると、自分自身の意思で行動することができ、 生き生き・ギラギラとした個性や、貪狼星らしいアクの強さが際立ってきます。
注意すべき点を挙げるなら、貪狼星は上記のような個性的な魅力を持つだけに、 恋愛・人間関係・商取引などのトラブルを起こす機会も多くなりがちです。 また、貪狼星は積極的・行動的な星で、それだけに成功と失敗が表裏一体になりがちです。 例えば、仕事で成功して大きな財産を得ても、後に散財してしまうといった浮き沈みの激しいところがあります。
ただし、そういう面も含めて貪狼星の魅力なので、それらすべてを人生の醍醐味として受け入れて楽しむこともまた一つの生き方でしょう。
貪狼星は紫微斗数占いでは凶の星に分類されていますが、凶だから運勢が悪いという意味ではありません。 “個性的な性質を持っている”という程度の意味でとらえるほうが実際に近いでしょう。 天性のコミュニケーションセンスやエネルギッシュな行動力を活かすことができれば、 貪狼星らしい個性豊かな人生を送ることができるでしょう。
上記は、命宮に入っている星から読み解いた 基本的な人格・性質 の解説です。
命宮に入る星は、その人の先天的・基本的な人格・性質を表します。 特に生まれてから中年くらいまでの前半生においては、大きな影響を持ちます。 そして、前半生に形成された人格は、当然ながら人生の後半においても大きな影響を持つので、 その意味では人生の後半生においても命宮の星の与える影響は小さくありません。
それぞれの宮から鑑定できる内容は以下の通り。
※上記の占い結果は、古来から伝わる紫微斗数の解釈に基づいて性格の傾向を解説したものです。 あくまでも“紫微斗数ではそういう傾向があるとされている”ということであり、 性格診断テストのような科学的根拠があるわけではありません。
どの星が入っているから良い、あるいは、悪いという解釈のしかたは正しくありません。 どの星であれ、それを長所として伸ばせば良い星となりますし、短所として増長させてしまえば悪い星となるでしょう。
この占いを利用することで運勢が良くなったり、思いがけない幸せが訪れたりするというものではありませんが、 この占いを楽しんで、普段の生活のご参考にしていただければ幸いです。